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『いきなりステーキ』が本当に危険なことについて経営の視点から解説します。

このブログでも数回にわたり『いきなりステーキ』の件について書いてきました。

直近の内容

【いきなりステーキの動きが怪しい件・・・】

その時の記事は、唯一黒字のセグメントである“ペッパーランチ”を本体から外し子会社にしました。

予想として通常考えるのは黒字事業のペッパーランチを売却して資金を確保することですが、もう一つの方法として、「本体を上場廃止にして、ペッパーランチで再建からの再上場という可能性もあるのでは?」という記事を書きました。

 

まあ結果は、大方の予想通り“ペッパーランチ売却”というかたちになり、85億円の資金調達をすることが発表されました。

 

そして、7月31日に第一四半期と第二四半期の決算を同時に発表しました。

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そして、BSを見ると資産55億円にたいして負債が167億円になりました。

俗に言う債務超過です。  

*債務超過・・・負債の総額が資産の総額を超える状態のこと。つまり資産をすべて売却しても負債を返済しきれない状態であること。
 
【ワンポイント】
本来、東証の規定では、債務超過になってから1年以内に財務状況が改善されなければ上場廃止というルールがあるのですが、 新型コロナウイルスの特別措置として猶予期間は1年から2年に変更されていますので、すぐに上場廃止になることはなさそうです。
 
今回は子会社のペッパーランチを85億円で売却することが決まっているため、現在の債務超過を回避することはできると予想されます。ただ、資金繰りがそのまま良くなることはないので、苦戦は続くことが考えられますのでご注意を。
 
そして、経営再建するために更なる資金調達を発表しました!
それは新株予約権を通じて投資ファンドから約100億円を調達することです。

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しかしここで問題になってくるのは、調達したお金をうまく使ってくれればいいのですが、このケースは既存株主からすると株の価値が急激に低下するので面白くないでしょうね。
投資家目線でいくとあまり関わりたくない銘柄の1つということになりますね。
 
ちなみに、前回新株予約権を発行したとき(今年の1月)は、目標額69億円に対し、17億円しか調達できませんでした。
 
今回は100億円の資金調達を目指しますが、いきなりステーキの運営会社である“ペッパーフードサービス”は時価総額が約90億円です。
普通に考えると、100億円という時価総額を超えるを金額を調達できるかは疑問です。
 
また、別のIRでは、借入金や社会保険料に関しても支払いを猶予してもらっていると発表されています。
かなり危険な状況なのは間違いなさそうです。
 
しかし、ステーキ自体は本当においしいので、今後どのようにV字回復をするのかが注目ではありますが、毎日のコロナ感染の報道を見る限り、飲食業界にはまだまだ逆風が吹く感じです・・・。