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やはり、優秀な経営者がいる会社には投資するべきなのでしょう。

新型コロナウイルスの影響による新興市場の株価急落を受け、*IPOが次々と延期されていましたが、6/24に再開されました。

*IPO・・・新規公開株や新規上場株式です。

 

新規上場した会社は、買い物情報サービス「トクバイ」を運営するロコガイド、画像認識ソフトウェア開発のフィーチャ、実演販売を中心とした卸売業のコパ・コーポレーションの3社です。

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上記3銘柄の中でも一番勢いがいいのは、ロコガイドです。

では、このロコガイドはどういう会社なのかを解説していきます。

ロコガイドはチラシ・買い物情報サービス「トクバイ」と、地域のよりみち情報サービス「ロコナビ」を運営している会社です。

 

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 そして、この会社の経営者が有名な会社を複数経営した経験のある『穐田誉輝』氏です。

 

 

『穐田誉輝』氏(あきた よしてる)の経歴

ウェキペディアはこちら

ja.wikipedia.org

 簡単な経歴を時系列にまとめると・・・

  • 元株式会社カカクコム代表取締役社長。2003年同社をマザーズに上場。 2005年、東京証券取引所一部に市場変更。

  • 元クックパッド株式会社代表取締役。2009年、社外取締役としてマザーズに上場。2011年、東京証券取引所一部に市場変更。

  • 株式会社オウチーノと株式会社みんなのウエディングの経営統合によって設立された株式会社くふうカンパニーの取締役会長も務める。

  • 2017年4月より株式会社ロコガイド代表取締役

すごい経歴です。

普通に『穐田誉輝』氏をネットで調べると、“実業家と投資家”という言葉が出てきます。投資家としてベンチャー期のカカクコムに投資をするところは、もはや先見性が高いどころか、神がかっていますね。

この『穐田誉輝』氏率いるロコガイドは、あの“料理レシピ”で有名なクックパッドから生まれた会社です。

沿革としては・・・

  • 2016年7月 クックパッド株式会社からの新設分割により設立
  • 2016年12月 経営陣によるMBOによりクックパッド株式会社から独立

 という流れです。

そして『穐田誉輝氏』がクックパッドを辞めた原因は、創業者の佐野陽光氏との確執でした。

穐田誉輝氏がクックパッドに投資

 『穐田誉輝氏』がカカクコムの次に投資をしたのがクックパッドでした。

クックパッドは創業8年間営業赤字が続き経営は大苦戦しているとき、穐田氏がエンジェル投資家として登場します。

ベンチャーキャピタリストとして07年12月クックパッドに出資、社外取締役就任。株式上場を指南し、09年7月マザーズ上場。穐田氏は14.78%を出資する第2位の大株主になりました。

その後12年3月には、創業者の佐野氏が穐田氏を後継の社長に指名し、佐野氏は料理レシピサイトをアメリカで広げるために渡米。穐田氏は時価総額経営を進め、クックパッドは急成長を遂げることになります。

 

 穐田誉輝氏と創業者佐野氏との確執

元々穐田氏は“レシピサイト”に対する思い入れは少なかったようです。

雑誌のインタビューではこう言っています。

「クックパッドはまだ一発屋レベル。もっと便利なものができたらクックパッドはなくなると思っています。Facebookの料理投稿やYouTubeの料理動画で十分になります。」

その後、レシピサイトで食えなくなることに備え、穐田氏はM&Aをしていくことになります。

米国、スペイン、インドネシア、レバノンなどの海外レシピサイトを買収。スーパーの特売情報の提供や食事の定期宅配などのEC関連、電子書籍のイーブック、子育て支援の日本テクノ、結婚式口コミサイトであるみんなのウエディングなどをまとめ上げる。

その結果、13年4月単独決算の売上高49億円が15年12月期の連結売上高は147億円まで急拡大し、時価総額は7倍以上になりました。

しかし、レシピと関係のない投資を加速させた穐田氏に創業者である佐野氏の怒りが爆発し、16年3月の定時株主総会後の取締役で穐田氏を解任させることになります。

 

くふうカンパニー・ロコガイドを立ち上げる

クックパッドを去った後、穐田氏は2社を上場させることになります。

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ロコガイドも元々はクックパッドの新規事業だったのをMBOを行い、東証マザーズに上場しています。

ちなみに穐田氏が去ったクックパッドはかなり苦戦しています。

2019年12月の連結決算では9億6800万円の最終赤字で、月間の利用者数も2016年に比べると約1000万人近く減少していることから、穐田氏が在籍時に懸念をしていた通りになっています。

 

穐田氏はロコガイド上場時のインタビューではこう語っています。

「新聞を購読しない人が増えてチラシの部数が減ったうえ、仕事で忙しいときにチラシをスマートフォンで見られると考え事業を始めた。スーパーなどにとっては低価格で電子チラシを掲載できる。デジタルなのでチラシよりも情報量が多く、アプリの利用動向から顧客データの分析をできるのも電子チラシならではの優位性だ。」

 

上場後はユーザーに課金する新サービスを追加するなどをして、「税引き前利益を毎年2倍に伸ばしたい」と言っています。

 

ロコガイドは6月にIPOを行った3社の中では圧倒的な株価になっています。

この高騰ぶりは優秀な経営者である『穐田誉輝』氏が率いている会社、俗に言う「穐田買い」の様相も強いようです。

しかし、以前のブログでも書いたように、投資家で有名なバフェット氏が『優秀な経営者がいる会社に投資することが重要である』と言っています。

クックパッドの7/19現在の時価総額は337億円に対し、ロコガイドの時価総額は約2倍の700億円に達しています。

 

優秀な経営者の一人に数えられる『穐田誉輝』氏が率いる会社は今後も注目する必要があります。

 

 

 


 

 

 

 

 

不動産販売も個人ECサイトから買う時代が必ず来るでしょう

新型コロナの感染拡大によってリアルショップの売上が下がる中、消費者のECへのシフトが加速しています。

*EC・・・電子商取引のこと。インターネット上でモノやサービスを売買すること。

 

現在、様々なECサイト構築ソリューション企業が台頭してきて勢いがすごいです。

誰でも簡単な操作で独自のECサイトを作ることが可能です。そして、そこにはD2Cブランドや、インフルエンサーのネットショップや個人店舗などの新たなプレイヤーがECに参入しています。

*D2C・・・小売業を通さない販売形式のこと。詳しくはこちら

 

ちなみに、Amazonや楽天などは、ECモールになります。

 

カナダのECソリューション企業でShopifyという会社は、Amazonとの株価騰落率を比較しても圧倒的な注目度が分かります。【ダイヤモンド社から抜粋した下記図参照】

 

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ECサイトへの関心や期待がECモール大手のAmazonよりも大きいことが分かります。 

 

 ECモールからECサイトへ移行している理由としては、SNSを活用したマーケティングがかなり力を持つようになり、消費者の認知獲得や販売サイトへの誘導手段が多角化していることが大きいですね。

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 また、Amazonや楽天のようなECモールからの買い物は、意外に時間がかかるケースが多いです。

商品ジャンル検索➡複数のページ閲覧➡価格・性能・口コミなどを比較➡購入

 

そのような手間をかけるぐらいなら、インフルエンサーのお薦め商品をそのまま購入する方がはるかに早い。または、信頼できるリアルショップのECサイトから購入した方がいいというニーズが多くなりました。

 

飲食店を探すサイトも同様です。

 信用が落ちたグルメサイトからインスタグラムの検索へと変わっています。

サロン系も同様ですね。

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そんな中、今でも不動産会社は物件を販売するのに昔からあるポータルサイトを使って販売活動をしています。

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基本的に老舗ポータルサイトや、会社に直接問い合わせが来たお客様を自社の営業マンに振り分けて営業活動を行っています。

 

そして 残念ながら不動産業界の人はSNSをあまり使っていません。

おそらく個人情報を多く扱うという点と、大手であればコンプライアンスの問題なのでしょうね。

 

確かに、不動産はワンクリックで購入ができるほど安くはないですし、ほとんどのお客様が“一生に一度”の買い物として購入されるケースが多いため、SNSと不動産はあまり相性が良くないと思われがちです。

 

また、一定期間に販売する不動産をSNSに掲載しても「売れないからヤメル」という会社も多く存在します。

 

それはなぜか・・・?

 

答えは簡単です。

ブランディングができていない会社(弊社も同じ)がSNSでいくら不動産を売ろうと思っても難しいのです。

 

では、どうしたらいいのか・・・?

 

『まずは、個々の営業マンが不動産を探しているお客様から信頼を集められるようにSNSを活用するべきでしょう。』

 ただ、営利目的だけのSNSを作ってしまっても、信頼を集めることができないので要注意です。

 

ECモールからECサイトへ変わりつつある時代に、不動産業界だけが変わらず進むことはないです。

 

汗をかきさえすればどうにかなる時代は終わりました。

この機会に自社の販売モデルを考えてみてはいかがでしょう。